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短時間睡眠は覚醒時の質を落とす

 
短眠法とか短時間睡眠を推奨する人がいます。
エジソンやナポレオンなど、一部の過去の偉人が短時間睡眠者であったことを引き合いに出して、短い睡眠を提唱したりするわけです。

しかし、これは非常に危険な行為だと思います。
たしかに世の中には短い睡眠で事足りる人が存在します。3時間、4時間の睡眠であっても、ふつうに生活できてしまったり。

しかし本当は7時間、8時間の睡眠を必要とする体質の人が、無理して睡眠時間を短縮するのは、あまり意味がないように思います。

短時間睡眠や短眠法を求める人は、おそらく睡眠は無駄なものであり、睡眠するかわりに覚醒していれば、それだけ人生の時間が増え、より多くのことができるという考えがあるのでしょう。

しかし、急がば回れです。
いくら工夫をして短時間睡眠をしているようであっても、その「無理」は、しらずうちに覚醒時に影響を与え、集中力、思考力、注意力などを低下させ、質を落とすことになります。

また体内に目を向ければ、代謝系、免疫系、内分泌系に少なからず悪影響があるに違いありません。たとえば短眠法を実践すると、血糖値や血圧があがる、自律神経が交感神経優位になる、血中のコルチゾールが多くなる、食欲が抑えられなくなる、体温が下がる、ホルモンの分泌が滞るなどなど。

深く十分な睡眠をとってこそ、起きている活動時の質も高まるということです。活動時間を増やすために寝る時間を削るという考えは、まったくナンセンスといえそうです