睡眠の不思議と安眠法TOP > 睡眠の仕組みを考える > レム睡眠中には何が起こってる?

レム睡眠中に行なわれていることとは?

 
レム睡眠は、一般的には浅い眠りという認識があるようです。
それはノンレム睡眠が深いために、それに比べて浅いということになったのでしょう。

しかし実際には、覚醒と睡眠がまったく異なる状態であるように、レム睡眠とノンレム睡眠は「浅い・深い」では区別できない、まったく異なった形態というのが正しいようです。

レム睡眠だけを選択的に取り除いた動物実験をみても、長時間眠らなかった人の話を考えても、レム睡眠は、どうしてもとらなければいけない睡眠の一形態といえるのです。

なぜなら、上記の例では、もし浅い眠りだとしたら、まずはノンレム睡眠が出現するはずですが、不足したレム睡眠が早く現れ、かつ量も多くなるのです。これはレム睡眠というのは、たんに浅い眠りではなく、ノンレム睡眠以外で取るべき睡眠形態ということを意味しています。

レム睡眠は覚醒時よりもむしろ、脳が活発に働いています。つまり賦活されているわけです。なにかの問題を解いているときよりも、さらに高度に活動しているといわれています。

またレム睡眠時には、脳の活性化を表すかのように、高速眼球運動が起こります。目、呼吸筋、中耳の筋肉など、一部の筋肉をのぞいて動けなくなります。これは脊髄に情報が伝わらないからです。また外部からの刺激も視床レベルでカットされています。

自律神経に目を向ければ、ノンレム睡眠時は呼吸数も脈拍数も低下。つまり休息の神経にあたる副交感神経が優位になります。そのため消化機能も亢進します。

いっぽうで脳が活動をしているレム睡眠時には、自律神経の働きが低下。このときは交感神経と副交感神経の両方が活発化するという「自律神経の嵐」が起こります。呼吸が荒くなり、脈拍が速くなり、体温も低下します。

このようにレム睡眠時は、ノンレム睡眠とはまったく違ったことが体内では行われています。そのため単に「浅い・深い」というレベルで区別することはできないわけです。